今は亡き「メインストリートシネマ」の存在を考える

f:id:missoqto:20190303144834j:image

「メインストリートシネマ」というアトラクションをご存知でしょうか。

東京ディズニーランドには1983年のオープンから2002年まで存在していました。

ここでは1920〜1930年代までのミッキーマウス短編作品を鑑賞することができました。

しかも、6本同時に!なんて豪華なアトラクションなんでしょう。

 

私はディズニーの古い短編を見て育った大ファンなので、こんなアトラクションがあったと思うと垂涎ものなのですが、クローズしてしまったということはあまり人気がなかったのでしょうか( ;  ; )

ランドの中で古き良き時代のディズニー短編アニメが観れる場所を是非とも復活させて欲しいものです❗️

メインストリートシネマがあった場所

f:id:missoqto:20190303145945j:image

Reference:【公式】グランドエンポーリアム|東京ディズニーランド|東京ディズニーリゾート

これは現在のワールドバザールのマップです。矢印はグッズショップ「グランドエンポーリアム」の場所です。

f:id:missoqto:20190303151350j:image

Reference:『新版 東京ディズニーランド ポケット百科』1985年 講談社

1985年当時ガイドブックのマップによると、現在のグランドエンポーリアムの位置にあることがわかります。

f:id:missoqto:20190303151646j:image

暗い時に撮った写真で分かりにくく恐縮ですが、これは現在のメインストリートシネマ跡であるグランドエンポーリアムの写真です。

f:id:missoqto:20190303151939j:image

Reference:『新版 東京ディズニーランド ポケット百科』1985年 講談社

当時のガイドブックの写真と比較すると、せり出した看板や電飾の位置が一致しています。

アトラクションとしてのメインストリートシネマは無くなってしまいましたが、今日もその痕跡を辿ることができます。

当時の様子がよくわかる動画


Main Street Cinema Tour at Disneyland - Classic Disney Cartoons on Six Screens! Main Street U.S.A.

当時の東京ディズニーランドのものは見つからなかったのですが、本家ディズニーランド版の動画は見つかりました。

こんな様子で上映されていたのですね( ;  ; )

f:id:missoqto:20190303153018j:image

チケット売り場にいるマダムや

f:id:missoqto:20190303153038j:image

f:id:missoqto:20190303153047j:image

上映中の映画のポスターたち

f:id:missoqto:20190303153112j:image

内装も20世紀初頭の移動遊園地にある映画館のようで魅力的です。

タイムスリップしたような気持ちになりますね。

メインストリートシネマで上映されていた映画

1.プレーンクレイジー “PLANE CRAZY” (1928)


Plane Crazy Mickey Mouse Classic Walt Disney 1928 Sound Cartoon

2.タクシードライバー“TRAFFIC TROUBLE”(1931)


Mickey Mouse - Traffic Troubles (1931)

3.ミッキーの大鹿狩り“THE MOOSE HUNT”(1931)


Mickey Mouse - (Ep. 29) - The Moose Hunt

4.ミッキーの犬泥棒“THE DOG NAPPE”(1934)


Mickey Mouse - The Dognapper - 1934

5.ミッキーのポロゲーム“MICKEY'S POLO TEAM ”(1936)


Mickey Mouse,Donald Duck,Goofy Mickey's Polo Team

6.ドナルドの磁石騒動“DONALD AND PLUTO”(1936)


Donald Duck,Pluto Donald And Pluto

白黒時代のかなり初期のものから、カラーに入った30年代中期の作品まで幅広く上映されていました。

メインストリートシネマの存在意義

f:id:missoqto:20190303160043j:image

最近はYouTubeを開けば、こうしてパブリックドメイン化したディズニーアニメを無料で見ることができますし、他ストリーミングサービスでも「コメディタイム」と称してディズニー公式チャンネルでもクラシック時代のディズニー短編を観ることができる環境が整ってきています。

名作に触れる機会がインターネットを介して広がっている現在において、メインストリートシネマのような映画館の存在は軽視されてしまうのかもしれませんね。

しかし、ディズニーを代表するキャラクター「ミッキーマウス」が、1928年の登場以来からどのように人気を博してきたのか触れる場所を設けることは、次世代へディズニーの精神性を受け継いでいく上で大切な要素だと考えています。

ディズニーランドを訪れることを介して、ディズニーの精神性の源流に触れられる機会がもっと増えることに期待しています。

それでは、皆さま次の機会にお会いしましょう。

さようなら。